清凉寺の仁王門(嵯峨釈迦堂、せいりょうじ)
京都観光のメッカとして知られる嵐山渡月橋から土産物店や美空ひばり座、オルゴール館等が建つ道をまっすぐ北へ20分程歩いて突き当たりにあるのが清涼寺の山門(仁王門)です。
左右の巾が10メートル余、高さがおよそ18.3メートルもある豪壮な雰囲気の門は、幾度かの消失を繰り返した後に江戸時代後期の安永6年(1776)に再建されたもので京都府の指定文化財になっています。
八本の太い丸柱で支えられた大屋根と下の屋根の間の楼上には16の羅漢像がお祀りされているそうですが拝することはできません。
入り口の両側には室町時代後期の作と伝わる阿吽の赤い仁王(金剛力士像)が睨みをきかせています。
正面の楼上に掲げられている扁額には五臺山(ごだいさん)と書かれています。五臺山は中国の三大仏教の一つで、清凉寺の北西にそびえる標高924メートルの愛宕山を五臺山になぞえられた由縁となっています。
清凉寺の春を美しく飾る桜の写真は清凉寺をクリックするとご覧いただけます。