阿吽の可愛い狛兎は2010年(平成22年)に新しく造られたようです。卯年の平成23年の正月には初詣(はつもうで)の参拝客で境内が大賑わいでした。
岡崎神社の背後の山は金戒光明寺が控える紫雲山で、その昔この辺一帯は野うさぎが多く生息していました。また兎は神様のお使いとも言われています。岡崎神社には青銅製の立派な兎が置かれていましたが、太平洋戦争中にお国のためにとの理由で供出させられました。
写真中央の「子授け厄除けうさぎ」は平成になって初めての卯年に黒御影石で作られたもので、岡崎神社を参拝に訪れた人達の人気を集めています。岡崎神社では社務所で可愛い兎の置物や兎をあしらったお守りを授かることができます。写真の手水舎の「子授け兎」に水をかけてお腹を擦ってお祈りすると、神様が子どもを授けてくださると信仰を集めています。「子授け兎」は境内奥の右の手水舎の中にあります。
東天王岡崎神社では、神のおつかいのうさぎが多産であることや、御祭神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)の間に八柱の御子神が授かれ、その御子八柱もこの岡崎神社にお祀りされていることから、岡崎神社の御神徳が「子授け」として信仰されています。「兎の絵馬」に子授けの願いを書いて絵馬掛けに掛ければ願いも叶えられることでしょう。
神様のお使いとしての動物の関わり合いは、神社毎に物語があって興味深いものがあります。八幡さんの鳩やお稲荷さんの狐は有名ですが、哲学の道の「大豊神社」の狛鼠、同じく大豊神社の愛宕社の火伏せの狛鳶、日吉社の狛猿等が京都ではよく知られています。烏丸通の御所の向かいの護王神社は猪であふれています。総本宮日吉大社(大津市)の神猿は真猿(まさる)を魔去る(まさる)と読んで魔除けの御神徳があるとされています。清水寺の境内にある恋愛成就の地主神社には大国主命とうさぎのかわいい物語の絵馬があります。
岡崎神社の東へ歩くと哲学の道沿いに狛ねずみで人気のある大豊神社があります。大豊神社(狛ねずみ)のページもご覧ください。
大津市のうさぎの神社「三尾神社のうさぎ」の写真もこのサイトでご覧いただけます。