由 緒
宗像大神は、古事記、日本書紀にも記す通り、遠く日本建国にあたり、天孫光臨に先立って、御親神天照大御神より「汝三神の神は、宜しく道の中に降りまして、天孫を助け奉りて、天孫の為に祭かれよ」と御神勅をいただいて、九州の福岡の宗像の地に鎮まり給うたのであります。京都御所の宗像神社は、延暦十四年(平安京創立の翌年七九五年)、後の太政大臣藤原冬嗣公が桓武天皇の命によって、皇居鎮護の神として祀られたのが始めです。御祭神は多紀理比売命(たぎりひめのみこと)、多岐津理比売命(たぎつひめのみこと)、市岐嶋比売命(いちきしまひめのみこと)御三姫の大神を総称して宗像大神と申し上げます。
例大祭 九月十五日
帝王編年記、三代実録の古文書の中に当社を小一条殿と称され、清和源氏の祖、清和天皇護降誕の地と記されています。枕草子、花山院家記には、花山天皇の御代、内裏を一時当社に移され、花山院殿と称されたことがあると記されています。このように、皇室との関係も深く、千二百年来皇居守護の神として、御歴代の御尊崇厚く宮中より官幣、神饌の御供進もあり、公御公達の参拝も多く賑わった御社です。
宗像大神は、別の御名を道主貴(みちぬしのむち)と申しあげます。これは、全ての道を司り給う大神の尊称です。伊勢神宮とともに、日本人として行う道をはじめ交通、文化、産業の道の安全繁栄の守護神とされておりますことは歴史の上にも明らかなところです。一般信仰としては、うみの神として親しまれ、海産、生産、出産の他、運送に関係ある祈願があります。
上は宗像神社の拝殿に貼られている由緒書を再録したものです。
宗像神社と同じ宗像三女神をお祀りする美御前社は
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京都御苑の中にあって、いつも静かな神社です。散歩の途中にちょっと立ち寄ってみてはいかがですか。特に春の花の頃がお勧めです。
宗像神社の御祭神(宗像三女神)
多紀理比売命(たぎりひめのみこと)
多岐津理比売命(たぎつひめのみこと)
市岐嶋比売命(いちきしまひめのみこと)
宗像神社の境内社
花山稲荷社、京都観光神社、少将井社、繁栄稲荷社、金刀比羅社
宗像神社への公共交通機関
地下鉄烏丸線「丸太町」駅下車徒歩約5分(京都御苑内)
丸太町通又は烏丸通を走る市バス「烏丸丸太町」下車徒歩約5分
四月上旬の宗像神社