貴船神社は古来より雨乞いの神様として知られていますが、近年は「縁結び」のパワースポットとして若い女性のお詣りが増えています。水に流すと文字が浮かび出る「水占みくじ(みずうらみくじ)」に人気があります。
貴船神社(きふねじんじゃ)
水徳神高おかみの神を祀(まつ)る旧官幣中社(かんぺいちゅうしゃ)で、社名は古くは木船、貴い布祢とも書かれたが、明治四年(一八七一)以降「貴船」と改められた。
平安時代延喜の制には、名神(みょうじん)大社という最も高い格式に列し、日照りや長雨が続いたとき、また国家有事の際には必ず勅使が差し向けられ、祈念がこめられた。弘仁(こうにん)九年(八一八)以来の歴朝の奉幣、祈願では、もっぱら祈雨、止雨の神として崇(あが)められ、祈雨には、黒馬、祈晴には白馬又は赤馬が献ぜられるのが例であった。平安時代末期には賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)(上賀茂神社)の摂社とされたが、明治以後独立した。
かって社殿は貴船川に沿って上がった所にある現在の奥宮の地にあったが、天喜(てんぎ)三年(一〇五五)、現在地に移転された。本殿、拝殿、権殿(ごんでん)等から成り、本殿は文久三年(一八六三)及び平成十七年(二〇〇五)に改修された。また、境内には祈雨の行事は行った雨乞の滝、奥宮本殿の西には船形石と呼ばれる船の形に積んだ石畳がある。和泉式部(いずみしきぶ)がお詣りし、不和となっていた夫と願いがかなって復縁した話はよく知られている。 京都市
上は貴船神社に掲示されている京都市の駒札説明板の文を再録しています。
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貴船神社の鎮座地 京都市左京区鞍馬貴船町180
貴船神社への公共交通機関
●叡山電車鞍馬線「貴船口」駅下車、徒歩約30分
(バス便は運行日注意)
●「貴船口」駅より京都バス「貴船」バス停下車
(春分の日〜11月下旬、イベント開催日運行)