大津祭曳山 月宮殿山 龍門滝山 見送幕 重要文化財
大津祭曳山 重要文化財見送幕
湖都の秋祭、大津祭は天孫神社の祭礼で、200年〜300年の歴史を誇る13基の曳山がコンチキチンの囃子と御神体人形の巧妙な「からくり」を披露しながら古都大津の古い町並みを巡行します。山を飾る懸装品には美術的、歴史的、文化的に価値の高いものが多く、国の重要文化財に指定されているものがいくつも所蔵されています。
国の重要文化財に指定されている月宮殿山の見送は、16世紀にベルギーのブリュッセルで織られたタペストリー(毛綴織)で、ギリシャのホメロスの叙事詩「イリアッド」のトロイ落城の情景をイタリアの画家ラファエロが描いたものを下絵とされています。京都祇園祭の鶏鉾の見送と一連の作品といわれています。龍門滝山(通称:鯉山)の見送もホメロスの叙事詩「イリアッド」のトロイ落城を描いたタペストリーで、こちらも国の重要文化財に指定されています。大津の鯉山の幕押の彫刻は左甚五郎作といわれる「中国農村風景」です。
月宮殿山の所在地 大津市上宮町
龍門滝山の所在地 大津市太間町
大津祭は大津市の天孫神社の祭礼です。祇園祭は京都市の八坂神社の祭礼です。
京都八坂神社の祗園祭山鉾は長刀鉾をクリックすると33基全部の写真をご覧いただけます。