由 緒
賀茂御祖神社摂社
賀茂波爾神社 通称赤の宮
由緒記
御祭神
波爾安日子神(はにやすひこのかみ)
波爾安日女神(はにやすひめのかみ)
末社稲荷社 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
御祭神の波爾安日子神、波爾安日女神は天照皇大神の御弟神で大地を守護し、万物の生成発展、殖産興業をはじめ方除、災難除、疾病、厄除け等多方面に亘ってこの御神徳を備えられている。
創建の年代は不詳であるが、延喜式神名帳に「賀茂波爾神社二座」とある社で延喜年間(九〇一頃)以前からこの地に山城平野の総鎮守神として奉齋された。
現在の社名は賀茂御祖神社(通称下鴨神社)第四摂社賀茂波爾神社であるが、明治十年三月に官幣大社賀茂御祖神社の摂社に加列し、それ以前は村社波爾神社と云い、単に赤の宮とも呼ばれていた。京洛でいまなお、親しく赤の宮と呼ばれている所以は江戸時代に赤の宮稲荷大明神(慶應四年)(一八六八)太政官神祇局調と呼ばれ、稲荷神、宇迦遇突智神とが併せ祀られていた。一般に稲荷の神を祀る社は、社殿を朱に染めるところから、当神社も古くは丹塗りであり、誰云うなく赤の宮の名が起こったのであろう。また、当神社の御祭神を西泥部、 土師などが祖先神と仰ぐところから、赤土の宮が赤の宮となったとする説もある。
上は賀茂波爾神社に掲示されている由緒説明板の一部を再録しています。
賀茂波爾神社の鎮座地 京都市左京区高野上竹屋町
賀茂波爾神社へのバス
市バス「高野」下車、徒歩約5分(京都駅前から206系統に乗車)
京都バス「赤の宮」下車、徒歩数分(京都駅前から大原行きに乗車)