社家の町並みの所在地 京都市北区上賀茂池殿町 他
社家町、大田神社ともバスの便、駐車場がありません。上賀茂神社から社家の家並みを眺めながら、天然記念物の「かきつばた」の群落が見られる「大田の沢」と大田神社へと歩くのが通例です。大田の沢の「かきつばた」は年にもよりますが5月の中旬頃が見頃となるそうです。
国指定重要伝統的建造物群保存地区
社家の町並
上賀茂神社の境内を流れる小川は御物忌川、御手洗川、ならの小川と名前を変えて、更に境内を出ると明神川と名前を変えて清らかな水の流れを見せてくれています。この川は鴨川の分流で再び鴨川に合流します。上賀茂神社から天然記念物のかきつばたで有名な大田神社に向かう道の明神川に沿って土塀の家並みが続きます。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている社家の町並みは上賀茂神社に仕える神官達で世襲されています。土塀と木々の緑に囲まれた美しい家並みは上賀茂神社の本殿より高くなってはならないとされ、平屋、高くても二階までに抑えられています。これが町並みをより美しく見せています。昔は現在の十倍ほどの三百軒もの家並があったということです。 家の前の明神川の水を廷内に流し入れて池を作り、それを中心とした独特の家の造りになっているそうです。上賀茂神社の社家の家並みは特に知られていますが、社家町としては日本各地の大きな神社の周辺に存在し、社家、社家町の地名は多くあり、「社家」という駅名もあります。神社に奉職する神官達が神社の近くに住まいしたことから社家町が存在しましたが、神職を世襲する家柄をも社家と呼ばれることもあります。
新しく作った上賀茂神社の桜の写真も併せてご覧ください。
上賀茂神社、石橋と土塀が続く社家の町並