六請神社(ろくしょうじんじゃ)
古来衣笠山麓に鎮座していたので衣笠御霊とも衣笠岳御霊とも呼ばれ、 その山に鎮まる先人の霊を合せ祀ったのに始まる。
おそらくは上古この地の開拓者の代々の霊を祀ったものであろう。
昔は開拓の祖神を天照国照神(あまてるくにてるのかみ)または大国御魂神(おおくにみたまのかみ)と呼んだところから、 その天照国照がいつしかこの社の祭神に天照大神ら六柱を勧請して六請神というようになったのである。
足利氏の等持院創立以来はその鎮守社として境内にまつられていた。神仏分離の時から現地に移ったという。
衣笠はその名の示すように中世以来埋葬地となっていたところから霊を守る六地蔵の信仰と習合して六の字が社号に加えられ、 したがって祭神数が伊勢、岩清水、賀茂、松尾、稲荷、春日の六に限定されたのは民俗学的に興味のある問題である。いずれにしてもこの方面の功労神である。 京都市
上は六請神社の前に掲げてある京都市の駒札説明板をそのまま再録しています。
此の石は古くより祈願して持ち上げればあらゆる力を授けられる。
天命九年より凡七七〇年以前より特に産子(氏子)の多数の人々が持ち上げて安産・学力・試験・就職・その他の誓願成就を祈り御力を頂いておられるので、今回此実例を知悉している篤き崇敬者及び氏子の発起により御奉鎮申上げたる次第にて、此石を持ち上げる代わりに小石に本人の氏名・性別・年齢とお祈りの事由をお書きになり奉納して頂ければ必ず御利益が授かる不思議な神石であります。
御利益を頂かれたお方は必ず前記と同様に小石に誓願成就御札と書いて御奉納下さい。
その小石は御祈念申上げたる神石を社務所にてお受け下さい。
平成二十一年六月吉日記 六請神社
六請神社の鎮座地 京都市北区等持院中町
六請神社への公共交通機関
嵐電北野線「等持院」下車、北へ徒歩数分
京都観光のメッカ清水寺音羽の滝もご覧ください。