阪急と京福嵐山線駅前の市電1000型
四条大宮の交差点を大宮通から四条通に曲がる京都市電1000型です。1000型は京都市電としては最も長く、全長は13.8メートルもあります。定員は90人で、このうち座席定員は46人です。写真撮影当時は中央扉を閉め切って2枚扉車として運用されていました。1949年の製造当初は3人の乗務員で運用されていましたが、人件費が安かったのでしょう。写真左のビルの地下が阪急大宮駅になっていて、ここより二つ東の駅、河原町駅が阪急京都線のターミナル駅となっています。1963年6月16日までは大宮駅が大阪梅田に向かう始発駅だったのです。この四条大宮には京福電鉄嵐山線(嵐電(らんでん))のターミナルもあって今も小さな単行電車が嵐山に向かって走っています。四条大宮駅から全線均一200円の嵐電に乗ると7.2キロ、約22分で嵐山駅に到着します。嵐山駅からは渡月橋や野宮神社などの嵯峨野の観光が楽しめます。下の写真は四条大宮を東に曲がる京都市電1000 型を1971年(昭和46年)9月8日に祖父が撮影しました。