上賀茂神社 中門
(ちゅうもん)

 ここから本殿に向かって拝礼します。中門より中へは神聖な場所で近づくことはできませんが、奥には本殿と権殿が建っています。
 国の重要文化財に指定されている中門は檜皮葺き、切妻流造で本殿、権殿を囲むように回廊が続きます。

上賀茂神社世界遺産の説明

▼下の文章は上賀茂神社に掲示されている世界遺産説明板(下の写真)の文を再録しています。

世界文化遺産、賀茂別雷神社

 賀茂別雷神社は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)で採択された世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約に基づき、「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産リストに登録されました。このことは、人類全体の利益のために保護する価値のある文化遺産として、とくに優れて普遍的価値をもっていることを国際的に認められたことになります。

 賀茂別雷神社の創建は古く、7世紀末にはすでに有力な神社となっており、さらに平安建都以降は国家鎮護の神社として朝廷の崇敬を集めていました。社殿は11世紀初頭までに現在に近い姿に整えられましたが、その後衰微し、寛永5年(1628)に再興されました。この時の整備は境内全体におよび、記録や絵図を参考に平安時代の状況が再現されています。再興後は本殿造替えが7回実施されており、現在の本殿と権殿は文久3年(1863)に再建されたものです。
 国宝の本殿と権殿は同大・同形式の建物で、東西に並んで配されています。正面3間、側面2間で正面に向拝をつけた流造ですが、正面の流れを長くしている点にこの本殿形式の古制がよく示されています。境内にはこれらのほか、寛永5年に再建されたと考えられる拝殿以下34棟の重要文化財の建物が残り、古代の神社景観を現在に伝えています。
 なお、当神社は京都の三大祭のひとつである葵祭が催されるなど、さまざまな神事や祭事の舞台としても親しまれています。
 登録年月日
  平成6年(1994)12月15日決定、17日登録
           京都市
▲上の文は境内に掲示されている京都市の世界文化遺産に関する説明パネルを再録したものです。

 新しく作った上賀茂神社上賀茂神社 桜 の写真もご覧ください。

上賀茂神社の所在地 京都市北区上賀茂本山399
上賀茂神社への市バス
●市バス「上賀茂神社前」バス停下車すぐ
●JR京都駅より市バス「9」に乗車、
  「上賀茂御薗橋」バス停下車徒歩約3分
●地下鉄「北大路駅」より市バス「北3」に乗車、
「御薗口町」バス停下車徒歩3分