源氏山(げんじやま)
享保三年(一七一八) 中京町
源氏山(げんじやま)は別名紫式部(むらさきしきぶ)山と呼ばれ、紫式部が石山寺において想を練り、「源氏物語」を書いたという伝承にちなんだものである。そのため、源氏山は、紫式部の十二単衣(ひとえ)や、曳山全体の構造など、平安の昔をしのばせる造りとなっている。特に曳山上層部内は石山寺に見立てた造りで、岩の上に石山寺の観月台(かんげつだい)を模した和様勾欄(わようこうらん)をめぐらした台を置き、その上に十二単衣を着た紫式部の人形を据(す)え、その背面は石山寺の「源氏の間」を模した造りになっている。
上は曳山展示館で200円で購入したパンフレットから源氏山の解説文をそのまま再録しています。
源氏山のみどころ
欄間(らんま)彫刻は、近江八幡を題材とした彫刻である。正面より膳所(ぜぜ)の城・瀬田の唐橋(からはし)・粟津(あわず)の晴嵐(せいらん)・後は比良(ひら)の暮雪(ぼせつ)・向って左側は三井(みい)の晩鐘(ばんしょう)・唐崎(からさき)の松・右側は矢橋(やばせ)の帰帆(きはん)・堅田(かたた)の落雁(らくがん)となっている。この中に石山の秋月が無いのは、紫式部の座る上層部そのものを石山としているためである。格天井(ごうてんじょう)は、長谷川玉峰(ぎょくほう)の筆による、「秋草の図」が描かれ萩(はぎ)、赤色ばら、鉄仙花、芙蓉(ふよう)、白椿、もみじ、菊、かきつばた、朝顔、白藤、牡丹、桔梗(ききょう)等の二十七の花弁が描かれている。
上は曳山展示館で200円で購入したパンフレットから源氏山の解説文をそのまま再録しています。
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