野宮神社の黒木の鳥居
(ののみやじんじゃ)
正面に建つ鳥居が「黒木鳥居(くろきのとりい)」といわれ、木の皮を剥がさずに樹皮が付いたままのクヌギの木で組み立てられています。古代の鳥居の形を今に残すもので、野宮神社の周囲を囲む「くろもじ」の小柴垣とともに気品と歴史を物語っています。
野宮神社は源氏物語にも登場する古社で、天皇に代わって伊勢神宮にお仕えする斎王(さいおう)が伊勢神宮に向かう前にここで身を清めたといわれています。
野宮神社の主祭神 野宮大神(天照大神)
野宮神社の場所
京都市右京区嵯峨野宮町1
野宮神社の参拝時間
午前9時より午後5時まで
野宮神社への電車とバス
●JR「嵯峨嵐山」駅より徒歩西へ約10分
●嵐電「嵐山」駅より約10分
●市バス「野々宮」下車徒歩西へ約7分
●京都バス「野の宮」下車徒歩西へ約7分
野宮神社黒木鳥居の由緒
日本一 黒木(くろき)鳥居
黒木鳥居とは樹皮のついたままの鳥居のことで鳥居の形式としては極めて原始的日本最古のものであります。当社は従来より鳥居の用材に「くぬき」を使用して三年毎に建替をしてきましたが近時鳥居に適するくぬきが入手困難となって参りました。そこでなんとか昔の面影を残したいと考えておりました処 幸にも香川県高松市の日本興業株式会社より自然木の鳥居の寄進をうけ、このたび建立の運びとなりました。
この「くぬき」は仝社が徳島県剣山(一九五五米)の山麓より切り出し防腐加工を施し、奉製をされたものです。また鳥居の両袖の小柴垣は「くろもじ」を用い源氏物語を始め謡曲、和歌、俳句などにも表わされた黒木の鳥居と小柴垣の遺風を残したものであります。
平成五年四月大安吉日
嵯峨野の宮 野宮神社
上の文章は野宮神社境内に掲げてある黒木鳥居の由緒書(下の写真)を再録しています。
新しく作った別ページの野宮神社の写真をご覧ください。野宮神社と源氏物語も人気のページです。