大豊神社
(おおとよじんじゃ)
哲学の道の南端近く、大豊神社への案内板にしたがって大豊橋を東に渡り、ゆるやかな坂を少し登っていくと大豊神社にたどりつきます。
この神社が平安時代初期(887年)の昔に建立された頃は背後の椿ケ峰という山の中にあって椿ケ峰天神と呼ばれていましたが、寛仁年間に今の所へ移されたと伝えられています。
椿ヶ峯といわれるだけあって今も椿がきれいです。
正面には拝殿と少彦名命、菅原道真公、応神天皇をお祀りしてある本殿があります。
この神社では本殿よりもむしろ境内にいくつもある末社がそれぞれの特色があって興味深いです。
特に狛犬ならぬ狛ねずみの大国社が有名で、12年に一度のねずみ年にはテレビや新聞で取り上げられて正月には珍しさもてつだって初詣客で長蛇の列となります。
大豊神社の狛ねずみ等のくわしい説明は大豊神社をクリックして別サイトの大きなページをご覧ください。
大豊神社の枝垂れ紅梅と桜
大豊神社の本殿の脇で春先に美しい花を咲かせる枝垂れ紅梅は大豊神社が京都一と自慢をされています。
ようやく寒さが遠のいた山裾の境内で一本だけの枝垂れ紅梅は椿とともに今年の春の到来を告げています。
背後の椿ケ峰が東側にあるので朝日が降りこまず、日照時間が短いせいか開花の時期は京都の市街地よりかなり遅いようです。
哲学の小径の大豊橋のたもとに「枝垂れ紅梅がようやく咲き始めました」「枝垂れ紅梅が見頃です」などと書いてあります。
4月の初めには満開の枝垂れ桜と枝垂れ紅梅が同時に見られます。
狛鼠、狛鳶、狛猿などとともに話題の多い大豊神社には是非訪れてみたいものです。
春先のしだれ紅梅と椿、秋の紅葉の頃に訪れるのが参拝の好機です。哲学の道は桜が満開の頃に是非歩きたいものです。
大豊神社への行き方
哲学の道から道標にしたがって大豊橋を渡り、ゆるやかな坂道を少し歩くと大豊神社の鳥居が見えます。