由 緒
全国に約三万社あるといわれる稲荷神社の総本宮で、宇迦之御魂大神を主神とし、佐田彦大神、大宮能売大神、田中大神、四大神を祀る。
奈良時代の和銅4年(711)に秦氏が稲荷山上に創祀し、後にこの地に社殿が造営されたという。仁寿2年(852)の雨祈奉幣以来、朝廷から度々、勅使が遣わされ、五穀豊穣、家業繁栄の神として庶民の深い信仰を集めた。
古くから山全体が信仰の対象とされる稲荷山には、清少納言も詣でたことが「枕草子」に記されており、願い事が「通る」という意味から、多数の朱の鳥居が奉納され、今日に至っている。
応仁の乱で焼失した本殿は、明応8年(1499)に再建された後、幾度かの修造を重ね、現在は重要文化財に指定されている。また、御茶屋は後水尾(ごみずのお)院から拝領し、当社に移建された御所の御殿で、これも重要文化財となっている。楼門は、豊臣秀吉が母の病気平癒祈願が成就したため寄進したものである。
現在は特に商売繁盛の神として信仰を集め、正月には多くの人々が初詣に訪れるほか、2月の初午祭(ふつうまさい)、5月3の稲荷祭、11月8日の火焚祭(ひたきさい)も多くの参詣者でにぎわう。 京都市
上は伏見稲荷大社の境内に立ててある京都市の駒札説明板の文をそのまま書き写しています。
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伏見稲荷大社の千本鳥居は、実際の数は境内全体では5千から1万余基も続いていると解説されていますが正しい数はわかりません。まさに壮観です。神様のお使いの狐が加えている鍵は稲荷大神のご神徳を表しているそうです。
伏見稲荷大社の御祭神/正一位稲荷大神 御利益/商売繁盛、家内安全
伏見稲荷大社への公共交通機関/
京阪電車「伏見稲荷」下車、東へ徒歩約5分
JR奈良線「稲荷」下車、東へ徒歩約5分(京都駅から二つ目の駅)
伏見稲荷神社の千本鳥居