桓武天皇に遷都を進言し、平安京の都造りを推し進めた和気清麻呂(わけのきよまろ)とその姉広虫(ひろむし)を祭神とする神社。もとは、神護寺境内にあったが明治十九年(一八八六)この地に移された。広虫が慈悲深く、京中の孤児を養育したことにより子育て明神と呼ばれ、育児の神として信仰される。拝殿の前に狛犬(こまいぬ)のかわりに猪像があるが、これは清麻呂を猪が守護したという故事にちなむ。
十一月一日に亥子(いのこ)祭がある。 京都市
上は護王神社に掲げられている京都市の由緒書をそのまま再録しています。
護王神社の猪
護王神社の境内に「いのししコレクション」があって、いのししに関連した様々なグッズが展示されています。本物の猪の剥製からいのししの絵が描かれた全国の神社の絵馬や色紙、猪をあしらった置物等があり、中には外国の物までも見ることができます。烏丸通の正面玄関の鳥居の前には狛犬ならぬ阿形(あぎょう)吽形(うんぎょう)の一対の狛猪があります。亥年の正月には初詣の参拝者で境内が埋め尽くされるそうです。