清水寺西門(重要文化財)

 国の重要文化財に指定されている清水寺西門(さいもん)は創建の確かな記録がないようですが、江戸初期の寛永6年(西暦1629)の大火で消失したものを、徳川家光(徳川第3代将軍)により寛永8年(西暦1631)に再建されました。

 この門は通り抜けはできませんが、両脇に祀られている鎌倉様式の持国天と増長天は格子越しに確認できます。

 西門の大きさは左右の幅が約8.6メートル、奥行が約3.9メートルの三間一戸の八脚門で正面に向拝をつけ、神社の拝殿に似た屋根は単層、檜皮葺き、切妻造の構造で、背面は軒唐破風(のきからはふ)を架ける寺院建築としては大変珍しい構造となっています。

 丹塗りの門ですが随所に施された極彩色の文様が美しく、春には満開の桜が飾ります。清水寺の桜をクリックしてください。

清らかな三本の水が流れ落ちる
清水寺音羽の滝のページもご覧ください。