清水寺鐘楼

 国の重要文化財に指定されている清水寺の鐘楼は鮮やかに装飾された総丹塗りの桃山様式の建築物です。

 江戸初期の慶長12年(1607)に再建された鐘楼は6本柱で2.3トンもある重要文化財の重い鐘を支えていました。

 3本の貫(ぬき)を平行に3段に張り、柱を通して組み固められた頑丈な構造です。

 貫の間の蟇股には極彩色の菊の花の装飾が施されています。懸魚(けぎょ、屋根の妻飾り)や破風の装飾等にも桃山様式の特徴が見られます。

 国の重要文化財に指定されている梵鐘(ぼんしょう)は室町後期の文明10年(1478)に改鋳されたものですが、この鐘は宝蔵殿で保存され、現在は清水寺門前会により寄進された新しい鐘が吊るされています。

 このページの写真は平成25年に撮影したものです。

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 春は清水寺の桜もきれいです。