御影堂(みえどう)

 大覚寺の御影堂(みえどう)は、大正天皇ご即位に際し建てられた饗宴殿を式後に賜り受けたものを、大正14年(1925年)に御影堂として建造されました。

 内陣正面が心経殿を拝するため開けられた心経殿の前殿であり、心経前殿(しんきょうぜんでん)とも称せられます。

 内陣左右には大覚寺の歴史にゆかりのある嵯峨天皇・後宇多法皇・恒寂法親王・秘鍵大師(ひけんだいし=弘法大師)の4尊像がお祀りされています。

大覚寺の霊明殿と心経殿の説明

▼下の文章は大覚寺に掲示されている説明板(下の写真)の文を再録しています。

霊明殿(れいめいでん)

昭和十一年の二・二六事件の凶弾に倒れた斎藤実第三十一代内閣総理大臣は昭和恐慌の折、国民の自力更正を願って昭和五年に東京都沼袋に自費で日仏寺を建立しました。その本堂を、大覚寺第五十二世草繋全宜(くさなぎぜんぎ)門跡が昭和三十三年に当地に移築し、霊明殿としたものです。正面には御本尊の阿弥陀如来を、右側には草繋門跡をお祀りしています。平成十一年、東京・招福不動住職斑目(まだらめ)日光僧正の寄進により修復され、移築当時の鮮やかな漆・丹塗がよみがえりました。
▲上は大覚寺の境内に掲げられている説明板(右下の写真)の文章をそのまま再録しています。

心経殿(勅封心経殿)

大正十四年(一九二五年)の建立で法隆寺の夢殿を模した八角形で高床式のコンクリート造りの建物です。殿内には嵯峨天皇をはじめ後光巌、後花園、後奈良、正親町(おおぎまち)、光格天皇の般若心経の御写経が納められ薬師如来立像が奉伺されています。この勅封写経は天皇の命により封印をした経典として奉られ六十年に一度開封されています。
この建物は平成十年(一九九八年)に文化庁から「登録有形文化財」に指定されました。
▲上は大覚寺の境内に掲げられている説明板(右下の写真)の文章をそのまま再録しています。

 大覚寺大沢池の桜の写真は大沢池をクリックすると大きな写真がごらんになれます。