日吉大社山王神輿(京都近郊大津市の神社)

 

山王総本宮 樹下宮拝殿(重要文化財) 山王神輿

 

由 緒

樹下神社拝殿と山王神輿

重要文化財 日吉大社摂社樹下神社拝殿
  この拝殿は、桁行三間(けたゆきさんげん)、梁間三間(はりまさんげん)、一重(いちじゅう)、入母屋造(いりもやづくり)、妻入り、檜皮葺(ひわだぶき)の建物です。方三間(ほうさんげん)といわれる拝殿ですが、他とは、柱間が四方とも格子(こうし)や格子戸(こうしど)となっている点が異なっています。屋根の妻飾(つまかざり)は木連格子(きつれこうし)、天井は小組格天井(こぐみこうてんじょう)、回り縁(まわりえん)は高欄付き(こうらんつき)となっていて、本殿と同じく文禄四年(1595)に建てられたものです。なお、樹下神社の拝殿と本殿を結ぶ線と、東本宮の拝殿と本殿を結ぶ線が交わるのは、珍しいものです。昭和三九年(1964)五月に国の重要文化財に指定されました。
上は樹下神社拝殿に掲示されている大津市教育委員会の由緒書を再録いたしました。

重要文化財 山王御輿七基

 全国御輿のルーツが山王御輿である事は有名で平安の昔桓武天皇が日吉大神に寄進されたに始まる。又僧兵の強訴でも有名で平安から室町にわたる三百七十余年の間に四十数回の上洛強訴が行われた。重量五百貫(二トン)の御輿を海抜八五〇メートルの日枝山をかつぎ越えて入洛したエネルギーは想像を絶するものである。
 平安時代の御輿は元亀の乱で焼失した。現存のものは桃山時代の作で重要文化財に指定されている。
日吉大社には御輿が十四基現存する。
上は御輿庫の前に掲示されている説明板の文をそのまま再録しています。

 樹下宮拝殿には山王祭で実際に使われている神輿が一基置かれています。金銅装の重量感のある堂々たる立派な御輿です。1983年に日吉大社で購入したパンフレットによると七基の神輿はそれぞれ1.5トンから2トンもあります。

大津市の琵琶湖西岸には堅田の浮御堂があります。

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上の写真の大きな山王神輿は実際に使われているものです。今は使われていない重要文化財の山王神輿七基は神輿庫に展示されていて見ることができます。下は御輿庫の重要文化財の御輿七基のうちの二基の写真です。

▼日吉大社摂社樹下神社拝殿内部と山王神輿
京都観光ガイド山王神輿