由 緒
(ひよしたいしゃにしほんぐうろうもん)
重要文化財建造物 大津市坂本五丁目
楼門とは、二階建で階上に縁(えん)があり、屋根は上の一つしかない形式の門のことです。西本宮楼門は、東本宮楼門と同様、三間一戸(さんげんいっこ)(戸とは出入口のこと)、入母屋造(いりもやづくり)、桧皮葺(ひわだぶき)の建物です。東本宮楼門と比べると、規模は大きく、壮麗です。木部は丹塗(にぬり)を主としたもので、上下の釣り合いがよく、樹の緑によく映(は)えます。四隅には猿の彫刻、前後に極彩色(ごくさいしき)の蟇股(かえるまた)があります。確実な資料はまだ発見されていませんが、天正十四年(一五八六)頃に造営されたものではないかと推定されています。大正六年四月五日に国の指定文化財となりました。大津市教育委員会 昭和六十三年二月
上は西楼門の傍に掲げてある大津市教育委員会の由緒書をそのまま再録しました。
上の由緒書にある通り楼門の四隅の棟木に神猿の木像があります。これは四方魔除けの猿、棟持ち猿と呼ばれるもので、その謂われは、一家の四方の魔を拭い去ることによって棟木が上がるということで、これは繁栄することを意味します。日光東照宮や三猿の親猿も同様のものです。
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日吉大社は西本宮と東本宮の二つの神域があり、それぞれに楼門や本殿が鎮座しています。山王鳥居から参拝順路にしたがって歩いて行くと、まず辿り着くのがこの西本宮の楼門です。
日吉大社への公共交通機関
JR湖西線「比叡山坂本」(新快速停車)下車、西へ徒歩約20分
JR湖西線「比叡山坂本」(新快速停車)下車、バス約5分
京阪電車石山坂本線「坂本」下車、徒歩約10分
日吉大社の鎮座地 滋賀県大津市坂本五丁目1-1
▼日吉大社の西本宮楼門