御祭神は大己貴大神で、「日吉大黒」として有名な日本三大大黒の一つです。御鎮座は天智天皇7年3月(西暦668年)ですが、戦国時代に小田信長の焼き討ちに遭い、その後平安時代の姿をそのままに再築され、昭和36年(1961)に国宝に指定されました。全国に3800余の分霊社がある総本宮の本殿にふさわしい荘厳な雰囲気のたたずまいです。山王祭(4月14日)には天台座主を始めとする延暦寺高僧の五色奉幣が行われ、5月26日には礼拝講が厳修されます。
西本宮の御祭神
大己貴神(おおなむちのかみ)
(亦御名 大国主神・大物主神)
西本宮の御神徳
方災除・家業繁栄・福徳開運
由 緒
(ひよしたいしゃにしほんぐうほんでん)
国宝建造物 一棟 (大津市坂本五丁目)
この本殿は、桁行五間(けたゆきごけん)、梁間三間(はりまさんげん)、日吉造(ひえづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)の建物です。日吉造は、一名を聖帝造(しょうたいづくり)ともいい、全国では、日吉大社にだけみられる特殊な構造です。つまり、三間・二間の身舎(もや)の前面、両側面の三方に廂(ひさし)がめぐらされた形で、側面や背面にその特色を見せています。また、正面には、一間の向拝(こうはい)と浜床(はまゆか)をつけ、縁高欄(えんこうらん)がまわりをめぐっています。天正一四(一五八六)年に復興(ふっこう)されたものですが、慶長(けいちょう)二(一五九七)年に改造されています。昭和三六(一九六一)年に国宝に指定されました。
大津市教育委員会 平成四(一九九二)年三月
上の文は西本宮本殿の傍に掲げてある大津市教育委員会の説明板(右の写真)の文をそのまま再録しました。
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