由 緒
(ひよしたいしゃせっしゃうさぐうほんでん)
重要文化財建造物 一棟 (大津市坂本五丁目)
この本殿は、桁行五間(けたゆきごけん)、梁間三間(はりまさんげん)、日吉造(ひえづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)の建物です。西本宮本殿、東本宮本殿と同じく日吉造(ひえづくり)(聖帝造(しょうたいづくり))の典型的(てんけいてき)なもので、三間・二間の身舎(もや)の前面、両側面に一間の廂(ひさし)をめぐらし、側面や背面に特色があります。他とは、ほとんど同じですが、正面の階段前に吹寄格子(ふきよせこうし)をいれた障壁(しょうへき)が設けてあるのが大きく異なります。また、高い床下には大きな岩が露出していて何か意味ありげなものです。慶長(けいちょう)三(一五九八)年に建てられたものです。明治三四(一九〇一)年八月に国の重要文化財に指定されました。大津市教育委員会 平成四(一九九二)年三月
上は西本宮本殿の傍に掲げてある大津市教育委員会の説明板の文をそのまま再録しました。
大津市の琵琶湖西岸には堅田の浮御堂があります。