北観音山
(きたかんのんやま)

 北観音山と南観音山は舞台の後ろから柳の大枝を垂らして巡行します。この柳の枝は巡行後に厄除けのお守りとして町内に授与されます。
 以前は屋根の無い山として巡行していましたが、天保4年(1833)からは鉾と同じ飾り屋根を付けた曳山として巡行しています。山舞台には本尊の揚柳(ようりゅう)観音像と脇侍の韋駄天(いだてん)立像を安置しています。
 屋根の上には真すぐに伸びる真松を立てています。この松は山建ての前に京都の西の鳴滝から南観音山の真松と2本セットで運ばれます。この2本の松は「松取式」のくじで2基の山でどちらの松を立てるかが決められるそうです。
 山全体が豪華な懸装品で飾られる北観音山ですが、とりわけ目を引く下水引の「関帝祭図」は刺繍の逸品で唐人物王侯行列風景が細密に描かれています。

北観音山の山鉾町
 京都市中京区新町通六角下る六角町

 北観音山のくわしい解説と写真は「北観音山」をクリックすると別ページが開きます。「南観音山」も御覧ください。