橋弁慶山は７月24日の後祭で「くじとらず」の１番で巡行します。

橋弁慶山
（はしべんけいやま）

　謡曲「橋弁慶」より取材、弁慶と牛若丸が五条の大橋で戦う姿をあらわしている。弁慶は鎧（よろい）姿に大長刀を斜にかまえ、牛若丸は橋の欄干（らんかん）の擬宝珠（ぎぼうし）の上に足駄で立ち片足を曲げ右手に太刀を持っている。橋は黒漆塗で特に牛若丸の人形は足駄（あしだ）金具一本でこれを支えている。弁慶は永禄六年（一五六三）平安大仏師康運作の銘、牛若丸は天文六年（一五三七）同じく仏師康運の銘を持ち足駄金具は美濃国住人右近信国の銘あり、前掛と後掛は中国明（みん）頃の雲龍波涛文（うんりゅうはとうもん）の綴錦、胴掛の綴錦賀茂葵祭図（つづれにしきかもあおいまつりず）は円山応挙（まるやまおうきょ）（一七三三～九五）の下絵である。水引は百子文（からこもん）の綴錦、見送（みおくり）は龍文の綴錦のものが用いられている。この山の人形組みの巧みさは浄妙山と共に山鉾のなかでも、特殊なものとして注意されねばならない。
　　　　　　　　　　　京都市
上は橋弁慶山の山鉾町に掲示されていた京都市の古い駒札（下の写真）の文を書き写しています。

　７月17日午前９時に巡行を始める長刀鉾をクリックすると祇園祭全部の山鉾の写真をご覧いただけます。