白楽天山は７月17日の前祭で巡行します。

白楽天山
（はくらくてんやま）

　唐の詩人白楽天が道林禅師（どうりんぜんじ）に仏法の大意を問うところである。道林禅師は緞子地（どんすじ）の紫衣を着け、藍色羅紗（あいいろらしゃ）の帽子をかぶり手に珠数と払子（ほっす）を持ち松の皮の上に座し、白楽天は唐織白地狩衣の衣裳に唐冠をかぶり笏を持って立っている。水引は明治五年の調整で孔雀や麒麟などの禽獣（きんじゅう）金絲で縫いつめた刺繍、前掛は文化五年新調にかかる紺地雲龍文刺繍裂と万延元年蟷螂山より買受けた毛綴（タペストリー）の三枚つぎであるが毛綴（タペストリー）はトロイ城陥落のときイエーニヤスが父を救出する図の優品であり、大津祭月宮殿山の見送と相幅である。胴掛は雲龍文の綴錦、見送（みおくり）はかって麒麟龍鳳凰文綴錦であったが、昭和二十八年より山鹿清華作の北京万寿山図の綴織のものを用いている　京都市
上は白楽天山の山鉾町に掲示されていた京都市の古い駒札（下の写真）の文を書き写しています。