綾傘鉾(あやがさほこ)
傘鉾の一つで、大きな傘の上には金の卵をつかんだ鶏が乗っています。
棒振り囃子は疫病退散の意味があるそうです。
可愛い稚児が行列に参加します。
綾傘鉾の山鉾町
京都市下京区綾小路通室町西入善長寺町
綾傘鉾(あやがさほこ)
長柄のついた綾傘を人が手に捧げもって巡行する古態をもつ鉾である。応仁の乱以前からあった古い鉾の一つで、他の山鉾の華麗さや趣向の巧妙さはないが特殊な傘鉾なので洛中洛外図などにも描かれている。音楽と舞踊、そして棒振の芸が付随しているところに大きな特徴がある。それは今宮神社の「やすらい花」と同じく疫病鎮圧の呪法に基づくものとして成立し、平安朝以来の風流踊の伝統を正しく今につたえるものとされている。この綾傘鉾も江戸末期に一時、小型の曳山として巡行に参加したが、元治の兵火(一八六四)にあい廃絶してのち巡行を休んでいた。しかし、古くからこの町とかかわりの深い壬生六斎念仏講中の協力で昭和四十八年から棒振が復活、昭和五十四年に綾傘の修理もなって百年ぶりに巡行がみられることになった。 京都市
上は綾傘鉾の山鉾町に掲示されていた京都市の古い駒札(下の写真)の文を書き写しています。
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綾傘鉾のくわしい写真と解説は別サイトの「綾傘鉾」のページをご覧ください。