石山寺(いしやまでら)

 近江八景「石山の秋月」で知られる石山寺は琵琶湖から流れ出る瀬田川畔の天然記念物の硅灰岩の山に建つ寺院です。

 西国観音巡礼第十三番札所としての石山寺は風光にも恵まれ、平安時代には石山詣が流行したことがあるようです。

 紫式部が源氏物語の構想を練ったのもこの石山寺でした。他にも松尾芭蕉、島崎藤村、淀君(茶々)等ともゆかりがあったといわれています。

 建物では本堂と多宝塔が国宝に指定されていますが、他にも多くの国宝が所蔵されています。

 石山寺の本尊は国の重要文化財に指定されている高さが3メートルもある大きな木造如意輪観音半跏像で、33年に一度開扉される秘仏です。

 梅、桜、紅葉の他にも四季の花が楽しめます。

石山寺の宗派 真言宗
石山寺の拝観料 500円
石山寺への公共交通機関
 京阪電車石坂線「石山寺」下車、南へ徒歩約15分

石山寺の由緒

大本山 石山寺

 聖武天皇の勅願により天平勝宝元年良辨僧正によって開基され、歴朝の尊崇あつい由緒ある寺院である。西国巡礼十三番の札所。本堂は縣下木造建築最古のもので、内陣は平安中期。外陣は淀君の修補になるもの。本尊観音は勅封になっている。
 堂内源氏の間は紫式部が「源氏物語」を書いたところと傳え、本堂下の御堂は蓮如上人の母が石山観音の化身だといわれるので、その形見と傳える蓮如鹿の子の小袖を安置している。
 多宝塔は美しい均斉美をもった鎌倉期の建築であり、鐘楼、大門は共に鎌倉初期の建立になるものである。
 境内の奇岩はいわゆる石山の名の出た石で硅灰石からなり、天然記念物に指定されている。
上は石山寺境内に掲げてある由緒書(下の写真)を再録しています。

別サイトの石山寺の桜の写真の頁もご覧下さい。