知恩院三門(国宝)
知恩院は法然上人が浄土宗を布教し入滅した地に建つ浄土宗の総本山です。
国宝の知恩院山門は日本最大で二年の歳月をかけて建立されました。
境内の経藏とともに元和7年(1621年)に徳川秀忠により建立されたもので、昭和から平成にかけて大修理が行われました。
三門の上に掲げられている扁額には「華頂山」と書かれています。これは霊元天皇の宸筆といわれています(霊元天皇-112代天皇、在位は寛文3年(1663)~貞保4年(1687))。
木造の門としては世界最大規模の大きさで左右50m、高さ24m、屋根に乗っている瓦の数は約7万枚もあります。(奈良東大寺の大仏殿は左右57m、高さ46.1mもあります。)
楼上内部には釈迦牟尼仏が安置されていて、極彩色の飛龍や天女の絵が壁や天井に描かれている楼上は一般には公開されていませんが、期間限定、有料で公開されます。
知恩院の宗派 浄土宗総本山
知恩院の所在地 京都市東山区林下町400
知恩院への公共交通機関
市バス「知恩院前」下車、東へ徒歩約5分
(京都駅前より206系統に乗車)
知恩院の拝観
境内自由(但し、庭園拝観は有料)
知恩院の拝観時間 午前9時より午後4時
知恩院三門の由緒
▼下の文章は知恩院の三門に掲示されている駒札説明板(下の写真)を書き移しています。
三門(国宝)
この三門は三解脱門(空・無相・無作)の意味をもつ、元和七年(一六二一)徳川二代将軍秀忠公の寄進によって建立され、一階の桁行は26.6メートル、礎石より二階棟瓦頂部まで23.8メートルある。入母屋造、本瓦葺の五間三戸二階二重門で左右に山廊のある三門特有の形式をもっている。
上層の内部は極彩色を施し、須弥壇中央に釈迦無牟尼佛、その左右に須達長者と善財童子、脇壇の左右に十六羅漢像を安置する。三門正面に掲げる「華頂山」の額は霊元天皇の宸筆である。
平成十四年五月、国宝に指定された。
総本山知恩院
▲上は知恩院の三門に掲げてある駒札説明板(下の写真)を再録しています。