日本に三つある大鐘は「国家安康・君臣豊楽」の銘文でおなじみの京都市下京区の方広寺の大鐘、奈良東大寺の大鐘とここ知恩院の大鐘で、高さが龍頭の下まで3.3メートル、口径が2.8メートル、厚さが約30センチ、重さが約70トンもあり、日本最大級の梵鐘とされています。ちなみに方広寺の梵鐘は高さが4メートルだそうです。
この鐘の撞き方は独特で、親綱1人、子綱16人が掛け声を合わせる光景はテレビの除夜の鐘の中継でもお馴染みです。この鐘が撞かれるのは年に2回だけで、大晦日の除夜の鐘の他に、4月の法然上人の御忌大会でも撞かれます。
この大鐘の鋳造は寛永13年(1636年)だそうです。大鐘とともに重要文化財に指定されている鐘楼は延宝6年(1678)に建造されたものですが、大鐘の重さに絶えきれず安定して吊すのには何度も試行錯誤を繰り返す大変な苦労があったようです。
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知恩院大鐘楼の由緒
大鐘楼
この大鐘は寛永十三年(一六三六)に鋳造されたもので、日本三大名鐘の一といわれ、高さ一丈八寸(約三、三メートル)口径九尺二寸(約二、八メートル)厚さ九寸五分(約三〇センチ)重さ一万八千貫(約七〇トン)あり、鐘楼と併せ国の重要文化財に指定されている。
除夜の鐘には一山僧侶十七名により鐘がつかれ、数万人の参詣者で賑わう。
総本山知恩院
上の文は知恩院の大鐘楼の傍に掲げてある駒札説明板(この頁の右下の写真)をそのまま再録しています。
▲知恩院の大鐘楼に掲示されている駒札説明板