二尊院の御本尊は釈迦如来と阿弥陀如来の二尊です。

 

二尊院(にそんいん)

 

二尊院 にそんいん

本堂は応仁の乱の兵火によってほとんどの伽藍が焼失した後、三十年程後に再建されたもので、本堂の軒に後奈良天皇の宸筆「二尊院」の勅額をいただいています。屋根をゆるやかなカーブに反らせた入母屋造り銅板葺の寝殿造風本堂の厨子には、二尊院の名前の由来になっている釈迦如来と阿弥陀如来の本尊二尊がほぼ均等の大きさで並んで安置されています。向かって右が木造釈迦如来立像(重要文化財)、左が木造阿弥陀如来立像(重要文化財)で、衆生を現世から来世へ送り出す釈迦如来と、西方浄土へ迎え入れる阿弥陀如来の二尊一組で本尊ということになっています。

二尊院の所在地
 京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
二尊院の宗派
天台宗山門派
二尊院の拝観料 500円
二尊院の拝観時間 午前9時~午後4時30分
二尊院への公共交通機関
 
嵐電「嵐山」下車、徒歩約20分
 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車、徒歩約20分
 市バス「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩約10分

二尊院の由緒

二尊院(にそんいん)

 小倉山と号し、天台宗山門派(延暦寺)に属する。承和八年(八四一)嵯峨天皇の勅願によって慈覚大師が創立した。本尊に釈迦如来、阿弥陀如来(重要文化財)の二尊を祀る。永く荒れていたのを法然上人の高弟湛空が再興した。
 境内は楓樹が多く、本堂の後の山は、
百人一首の
 小倉山 峯のもみじ葉 心あらば
  今一度の 御幸またなん 忠平
の歌で名高い小倉山で昔から紅葉の名所として知られている。
 また、大堰川開墾者角倉了以屋や、儒者伊藤仁斎、その子東涯などの墓がある。定家卿が百人一首を撰んだ時雨亭は、この小倉山の山腹にあったともいわれる。 京都市
▲上は二尊院の総門の前に掲示されている京都市の駒札説明板(右の写真)の文章をそのまま再録しています。

 二尊院の春の桜の写真は二尊院の桜をクリックするとご覧いただけます。

二尊院1
▲紅葉が彩る二尊院の紅葉の馬場

二尊院2
▲二尊の本尊が安置されている二尊院の本堂

二尊院3
▲二尊院の門前に掲示されている京都市の駒札説明板