清凉寺(嵯峨釈迦堂)仁王門
京都府指定文化財となっている大きな山門(仁王門)は幅10余メートル、高さ18余メートルもあります。両脇には朱色に塗られた阿吽二体の仁王像が構えています。
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清凉寺と清凉寺仁王門の説明
名勝嵐山の渡月橋からまっすぐ北へ20分ほど歩くとこの大きな門に突き当たります。江戸時代に作られたこの清凉寺山門は1987年(昭和62年)4月15日に京都府指定文化財となりました。「五臺山(五台山)」と書かれた額が掲げられている門は安永6年(1776年)に再建されたもので、楼上には十六羅漢が祀られています。両脇の赤い阿形吽形一対の金剛力士像は室町後期のものと伝えられています。上層の軒下に掲げられている「五臺山」の額は、宋より帰国した奝然上人(ちょうねんしょうにん)が近くの愛宕山(標高924メートル)を宋の五台山になぞらえてここに大寺院を建立しようとしたことに由来します。五台山は宋の仏教の三大霊場の一つに数えられていた地です。この山門を入ると、広い境内の正面に堂々とした構えの本堂(釈迦堂)があります。本堂に安置する国宝の三国伝来の木造釈迦如来立像があまりにも有名で清涼寺が嵯峨釈迦堂の名で親しまれるようになりました。本堂の向かって右側に阿弥陀堂があります。阿弥陀堂にはかって棲霞寺本尊の国宝阿弥陀三尊坐像(嵯峨光佛)が安置されていましたが、今は霊宝館に安置されています。霊宝館は春季(4月と5月)、秋季(10月と11月)に特別公開されています。
▲京都府指定文化財に指定されている清凉寺の仁王門
▲清凉寺の本堂から仁王門を見ています。
▲清凉寺(嵯峨釈迦堂)の仁王門を紅葉が飾ります。