高台寺
高台寺は北政所(きたのまんどころ)が亡夫の豊臣秀吉の菩提を弔うために建立した寺で、臨済宗建仁寺派の高台聖寿禅寺(こうだいしょうじゅぜんじ)が正しい寺名です。
大正元年(1912年)に再建された方丈の前庭が枯山水庭園の波心庭で、春には美しい枝垂桜が見られます。
秋の高台寺は紅葉が美しく、開山堂の東の臥龍池の水面に散紅葉が浮かびます。
高台寺の由緒
▼下の文章は高台寺に掲示されている京都市の駒札(下の写真)の文を再録しています。
高台寺(こうだいじ)
鷲峰山(じゅぶざん)と号する臨済宗建仁寺(けんにんじ)派の寺で、正しくは高台寿聖禅寺(こうだいじゅしょうぜんじ)といい、「蒔絵(まきえ)の寺」として広く知られている。
豊臣秀吉の妻・北政所(きたのまんどころ、ねね、高台院(こうだいいん))が、秀吉の菩提(ぼだい)を弔うため、徳川家康の援助を受けて慶長十一年(一六〇六)に創建した。
創建当時、寺観は壮麗を極めたが、度重なる火災に遭い、現在は、開山堂、霊屋(おたまや)、表門、観月台、茶室の傘(からかさ)亭と時雨(しぐれ)亭が当時のまま残っており、いずれも重要文化財に指定されている。
北政所の墓所である霊屋(おたまや)には、秀吉夫婦の木像が安置され、須弥壇(しゅみだん)及び厨子(ずし)に施された高台寺蒔絵として名高い華麗な蒔絵装飾は、室町時代の漆工芸美術の粋が尽くされている。
開山堂の臥龍池(がりゅうち)と西の偃月池(えんげつち)を中心とする池泉(ちせん)回遊式の庭園は、小堀遠州(こぼりえんしゅう)の作と伝えられ、国の史跡、名勝に指定されている。
寺宝として、高台院像(重要文化財)、豊臣秀吉像をはじめ、蒔絵の調度品や絵画、その他の美術工芸品など、数多くの文化財を蔵し、その一部は、ねねの道をはさんだ「高台寺掌(しょう)美術館」で公開されている。
京都市
▲上は高台寺に掲示されている京都市の駒札(下の写真)の文を書き移しています。
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