京都府指定文化財の本堂(釈迦堂)は間口14間、奥行13間の大きな建物です。現在の本堂は桃山建築の華麗を誇る建築物で、幾度かの焼失後に元禄14年(1701)に再建されたものです。有名な本尊の釈迦如来像(国宝)は日本三如来の一つに数えられています。
あまりにも有名なこのお釈迦様は清凉寺の本尊として千年を越える月日を本堂中央の厨子に立っていらっしゃいます。高さが160cmあり、釈迦37歳の生きた姿を刻んだ生身の釈迦如来様といわれ、インド、中国、日本と伝えられ三国伝来の貴重な国宝の仏様です。
昭和28年の調査でこの如来像の胎内に絹で作った五臓六腑があることが確認されました。これはインドで刻まれた仏像を宋で模刻された時に、宋の五人の尼僧が胎内に施入したものだそうです。
日本三如来には二説あり、一つの説はこの清涼寺の国宝釈迦如来立像、長野県善光寺の阿弥陀如来像、京都市下京区の因幡薬師堂平等寺の薬師如来立像。もう一つの説は、清凉寺の国宝釈迦如来立像、長野県善光寺の阿弥陀如来像、京都市左京区の真如堂の阿弥陀如来立像です。
清凉寺の境内に咲く春の桜は清凉寺の桜をクリックするとご覧いただけます。
清凉寺の場所 京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
清凉寺の拝観 境内自由
本堂拝観料 400円
霊宝館拝観料 400円(霊宝館は季節限定)
清凉寺への公共交通機関
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車、
駅の北側の階段を下りて徒歩約10分
▲清凉寺の本堂
▲本堂に安置されている国宝の木造釈迦如来立像
▲絹製の五臓六腑(複製品)の一部