猿田彦神社
(さるたひこじんじゃ)
山ノ内庚申(こうしん)さんの呼び名で親しまれている猿田彦神社には御祭神として猿田彦大神がお祀りされています。
猿田彦(さるたひこ)大神は天孫降臨の際に神々を先導したと伝えられる神様で、我々の生きる道を良い方向に案内してくださる神様です。
十二支で六十日毎にまわってくる57番目の庚申(かのえさる、こうしん)の日に猿田彦大神をお祀りする習慣があるのは猿が申に通ずる由縁です。
猿田彦神社で授けられた病気封じのコンニャクを祈祷を受けて家の神棚にお祀りすれば、中風や神経痛の病気封じの御利益がいただけるそうです。
年6回の庚申の日以外は猿田彦神社の授与所は無人です。
猿田彦神社の御祭神 猿田彦大神
猿田彦神社への電車とバス
●嵐電「天神川」下車、徒歩約3分
●地下鉄東西線「太秦天神川」下車徒歩約3分
●京都バス「庚申前」下車、徒歩約3分
猿田彦神社の所在地
京都市右京区山ノ内荒木町3
猿田彦神社の由緒
山ノ内庚申 猿田彦神社
由緒略記
御祭神 猿田彦大神
境内社
大国主社 御祭神 大国主命
秋葉社 御祭神 火伏の神 秋葉明神
稲荷社 御祭神 稲荷大神
御神徳由緒
当社は山ノ内庚申と言い、京洛三庚申の一社に数えられ、洛西の旧社として著名なお社である。
古図によれば三条通り側に鳥居があり参拝したと言われる。
猿田彦大神は道ひらきの神、人生の道案内の神と崇められ、開運除災、除病招福の御神徳を以って世に知られている。
見ざる、言わざる、聞かざるの三神猿は世の諸悪を排除して開運招福をもたらす崇高な御神教を示すものである。
庚申祭りは平安時代より十干十二支の庚申(かのえさる)の日に祀り、江戸時代に至り庚申侍、庚申講と言い村人が集まり猿田彦大神、清面金剛のお軸を掛け、七種の供物を捧げ夜を明かして萬福招来を祈願したのである。
現在も六十日に一回の庚申日にお祭りをしている。新年初めの庚申日には、近郷近在より除災招福を祈り参詣する信者はあとをたたない。
御社殿はもと安井村松本領にあって境内には山伏修験者の行者があり愛宕詣りをする人々は滝に打たれ身を浄めて参詣したものである。
明治十八年現在の地に移築されたが、行場の名残をとどめる大小無数の石が境内北側に存在し、火伏せの神、秋葉明神、南側には不動明王、観世音菩薩地蔵尊を祀る。
昭和五十五年は六十年毎に迎える庚申の年に当り、御神殿修復中礎石に使用されていた道標に刻まれた「あたごへ二里半」の文字に往事を偲ぶことが出来る庚申灯籠(日、月)は明治、大正、昭和に数多く奉献されている。
上の文は猿田彦神社に掲示されている由緒書(下の写真)の一部を書き写しています。