石清水八幡宮
(いわしみずはちまんまんぐう)

 石清水八幡宮には御祭神として応神天皇、神功皇后、比咩大神(ひめおおかみ)がお祀りされています。

 石清水八幡宮は宇佐神宮(大分県)、筥崎宮(福岡県)とともに日本三八幡宮の一つに数えられる大きな八幡神社です。

 桃山様式の絢爛豪華な現在の社殿は徳川家光により寛永18年(1681) に建立されたもので、楼門を持つ神殿は特に珍しいものです。

 楼門は高さが約9メートルと大きく、檜皮葺、入母屋造で腰組下左右に回廊を従え、前に唐破風をせり出した堂々とした建物です。

 これらの本殿、舞殿、幣殿、楼門、回廊等は国の重要文化財に指定されていましたが、平成28年2月9日に国宝に昇格しました。

 他に頓宮に西側に建つ航海記念塔ともいわれる五輪塔も重要文化財に指定されています。

 本殿と外殿(げでん)をつなぐ黄金の雨樋は天正8年に織田信長公より寄進されたもので「黄金樋」としてよく知られています。

 歴代皇室からの崇敬が厚く、また源氏一門の氏神としても神社は栄え、明治時代初期までは男山が神仏混淆の地として宿坊など寺院の建物もたくさん建てられていましたが、明治の神仏分離令で仏教に関する建築物はすべて他へ移転、または取り壊されました。

 石清水八幡宮が建つ男山は八幡山ともいわれ、本殿鎮座地が標高約124メートルと高い山ではありません。生駒山から洞ヶ峠と連なる山並みの北の端がこの男山です。

石清水八幡宮への公共交通機関
●京阪電車「八幡市」駅より「男山ケーブル」で「男山山上」下車、徒歩約5分
●京阪電車「八幡市」駅下車、駅の近くより男山の坂道を登る約30分
石清水八幡宮への所在地
 
京都府八幡市高坊3
石清水八幡宮への参拝、拝観
 参拝境内自由
 文化財等が有料で拝観できることもあります。

吉祥院天満宮の由緒

吉祥院天満宮
(きっしょういんてんまんぐう)

 貞観(じょうがん)元年(859)の創建で応神天皇・神宮皇后・比咩大神(ひめおおかみ)を祀る。承平(じょうへい)・天慶(てんぎょう)の乱や元寇(げんこう)等の際には、国家の危急を救う神として朝野の崇敬をうけた。また武家の守護神として源氏の信仰が厚く、その分社は全国に及ぶ。さらには、神仏混淆(しんぶつこんこう)の地として、宿坊が山上に軒を並べ、多くの僧侶や神人をかかえていた。しかし、明治に神仏分離により、坊舎等は全て取り壊されあるいは余所へ移された。現社殿は寛永11年三代将軍徳川家光の造営によるもので、本殿、幣殿(へいでん)、舞殿(ぶでん)等からなり国の重要文化財。本殿と外殿(げでん)の間には大正8年、織田信長寄進による黄金の樋がかかっている。毎年9月15日の未明には、日本三勅祭(ちょくさい)のひとつ石清水祭が行われる。
上は石清水八満宮に掲示されている由緒説明板(下の写真)を再録しています。本殿等が国宝に指定される前のものです。